2008年11月12日 (水)

ピアス Pierce/コーリン鉛筆(COLLEEN)

コーリン鉛筆の最高級鉛筆がハイピアスとしたら、ピアスはその廉価版。三菱鉛筆のHi-uniとuniのような関係ですね。しかし、ハイピアスよりも見つけづらく、希少価値で言えばハイピアスよりもこちらのピアスの勝ち。という、不思議な商品です(笑)。私はHBとFの2硬度を持っています。
コーリン鉛筆 ピアス 品番:No.3030 硬度:4H~4B 写真はHBとF。
値段:1本30円 1ダース360円
発売時期:1963年には少なくとも発売済み
木軸直径:未計測 芯直径:未計測

ハイピアスのこちらで説明しているのと同じように、ピアスもどうやら硬度ごとに帯の色が異なる模様。ここからは私の想像なんですが、当時の日本製高級鉛筆発売としては後発組だったために、先発組との差異をつけるため、「じゃあうちは硬度ごとに帯の色を分けるよ。それでさらに手をかけた感を出そうじゃないか」ということになったんではないでしょうか。後にハイピアスは廃盤となり、コーリンとしての高級鉛筆はG-COREに代替わりをしていくのも、そのあたりのコスト高が原因ではないかなぁとおぼろげに想像しています。
そしてこのピアスは、その品番No.3030のとおり、後の緑軸のNo.3030へと姿を変えたのではないかと。あくまでも私の推測の範囲ですけども。
G-COREや緑軸のNo.3030はコーリン最後まで生産販売されていたようですから、ハイピアス・ピアスの流れはずっと続いていた。…こう考えると、なんだかプチ歴史とプチロマンを感じますねぇ。

写真を続けます。
ピアスは頭付け無しでした。(後のNo.3030には頭付けあり。No.2020という、No.3030にそっくりなのにあまり知られていない商品は頭付け無し)。
コーリン鉛筆 ピアス コーリン鉛筆 ピアス

コーリン鉛筆 ピアス ■関連記事
ハイピアス(1)
ハイピアス(2)
ハイピアス(3)
ハイピアス(4)

そうそう、ピアスというと、こちらに当時の広告を紹介されているブログがあります。古い広告を集めたもので、探すとコーリンものも結構沢山あるんですよ。
ぜひぜひごらん下さい。
※教えてくださったけふこさん、ありがとうございます!
ピアスの広告「昭和の雑誌広告・懐かしモノ」さん



| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年10月27日 (土)

赤黒鉛筆No.700・さらに追記/コーリン鉛筆(COLLEEN)

昨日、ふと思い立って、日帰りで東京に行ってまいりました。…決して暇なわけではないのですが……忙しい時ほどオカシナ行動したくなるときってありますよね?ね?
目的は一人東京ブラブラ、当然銀座もターゲット。そして銀座に行けば、訪ねずにいられないのが五十音さん!毎回迷子になるけど行くのです!(笑)。

今回は、とてもいい出会いがありました。

それがこれ、コーリン鉛筆製の赤黒鉛筆No.700。
コーリン鉛筆 赤黒鉛筆 品番:700 硬度:黒芯2B/赤芯硬質
値段:180円(改訂前は120円)/ダース 発売時期:不明
木軸直径:7.7mm 芯直径:2.4mm

▲No.700
黒7:赤3ほどの割合かと思われます

以前、No.686のハイプレゼントとして同梱されていた黒赤鉛筆No.705をエントリーしましたが、
▼No.705(下)
コーリン鉛筆 赤黒鉛筆




赤黒鉛筆がたんなるおまけとしてではなく、商品として製造されていたことが、このNo.700で証明されたことになります。Colleenpencilfun_187_4







コーリン鉛筆 赤黒鉛筆 ▲上から張り付けた値札シールをはがすと、パッケージに印字された\120の文字が



つまり、土橋さんの「文具で楽しいひととき」その21 「ありそうでなかった組み合わせ」 トンボ鉛筆 黒赤鉛筆 木物語 2本セット 168円(税込)」の文章の中で言及されている『*黒と赤の2色鉛筆は30年ほど前に他社から販売されていたそうです。』の「他社」が指すのは、我らがコーリン鉛筆のことで間違いなし!と、わたくしKero556は断言しちゃいますよ★したいところですが、他社さんからも出てたようです。10.28追記部分をご覧ください~。
-----------
2007.10.27(土)追記
土橋さんが、No.705エントリーへのコメントで、機会があればトンボさんに聞いてくださると仰ってくださいました。ので、楽しみに待ちたいと思います。よろしくお願いいたします~。コーリンでなかったとしても、当時そういう技術を持っていた会社が他にあった、ということが分かるわけですから、日本鉛筆史(大げさ?)において大切なことでしょう。
2007.10.28(日)さらに追記
コメント欄でNIKICHIさんから情報をいただきました。貴重な情報なので、本文でもご紹介。NIKICHIさん、ありがとうございます。m(_゛_)m
▼NIKICHIさんからのコメント

赤黒鉛筆ですが、地元薬局にてアイボール鉛筆さんの製品を購入しました。
これも三十年位は経ってそうですよ。
あまりいい写真じゃないですがURLを載せておきます。
http://karikachi.kitunebi.com/bungu/kokusan/eyeball.htm
土橋さんの記事を見た後にこれを発見しまして、「おぉー」と思った記憶があります。
ひょっとしたら、ヨット鉛筆などの大手で他にも製造している所があるかもしれませんね。

2007.11.10(土)追記
NIKICHIさんからの情報で、なんと、手帳用の小さな鉛筆にも、黒赤鉛筆が存在したとのこと。NIKICHIさんのサイトに掲載されています。みんな、ぜひご覧ください~。(NIKICHIさん、ありがとうございました。いつも感謝しております。 m(_゛_)m)
http://karikachi.kitunebi.com/bungu/colleen/techo.htm
-------------




製品の出来としては、特徴が出ている、No.705の方が優れているのではないかと思います。売るのはNo.700ではなくNo.705にすればよかったのになぁ。それともNo.705も売られていたのかしら?

ところで、コーリン鉛筆製品には、時折製品番号がかぶるものがあります。たとえば、このNo.700は、のちに、図画用鉛筆にも使われています。

本エントリーが本家エントリー100本目になります。よくぞ一企業の廃番商品ばかりで1年・100本も続けられたなぁ~。でも、これからもまだまだ続きますよ!何せ、 裏テーマの謎が解明できていませんしね(笑)。皆さま、これからもお付き合いの程よろしくお願いいたします。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2007年10月 9日 (火)

ハイピアス Hi pierce(4)/コーリン鉛筆(COLLEEN)

コーリン鉛筆が誇る最高級鉛筆、ハイピアスについての続報でございます。と言っても、分度器さんのBlog「文房具だけ?」で紹介されていますから、ほとんどの方はご存じかとは思いますが…。

そう、ハイピアスの帯の色は、なんと、各硬度ごとに全部違う色で塗り分けられていたようなんです!(一部未確認の硬度もありますが、「全部」と言ってしまっておそらく問題ないでしょう)。

こんなかんじです。(白帯は未確認硬度)
コーリン鉛筆 ハイピアス 塗装についての説明部分に「又特に色帯の表示をして各硬度の識別がすぐできるようにしました。」の一文がありますが、まさか各々の硬度ごとに帯の色を塗り分けているとは思ってなかったんです。
それが、なんとまぁ全部塗り分けるとは…。いやぁ、当時の方、お疲れさまでした。

さて、肝心な色ですが、やわらかいBは暖色系、硬いH系は寒色系となっており、色の持つイメージと硬度が合ってる感じですね。6B、5H~9Hは未確認です。いったいどんな色をもってきてるんだろうなぁ?ご存じの方いらっしゃいませんか?


で…分度器さんのご好意で、5B~4Hを入手した私。こんなの作っちゃいました(分度器さん、本当にありがとうございます)。1周年を記念して、って意味もあります。
コーリン鉛筆 ハイピアス

シャドーボックス(正確にはシャドーボックスじゃないですが)にコルクボードを貼って、そこにハイピアスを飾ってみました。うふふ。寝かして飾ることもできますし、お手製のコルク留めのお陰で、壁に掛けて飾ることもできます。…飾ってうっとりしております。

どうですか、あなたのおうちにも鉛筆飾ってみませんか(笑)。いやいや、冗談ではなく、けっこう本気ですよ、ワタクシ。

万年筆や腕時計にはコレクションボックスがあって、飾っている方も多いでしょう。でもね、鉛筆だって、ハイピアスやHi-uni、MONO100など、その会社が誇る最高級鉛筆は、飾られてもいいんじゃないかなと。思うわけですよ。本来は使われてナンボですけども。

ということで、次回は、自作方法をご紹介いたしまーす。楽しいですよぉ♪


このハイピアス額は、後日アンケートの結果を添えて、コーリン鉛筆タイランドさんにお贈りする予定にしています。もちろん手紙には「できれば復活ヨロシクです★」と書くつもりです。

ハイピアスって何じゃ?という方は、よかったらこちらご参考ください。
ハイピアス Hi pierce(1)/コーリン鉛筆(COLLEEN)
ハイピアス Hi pierce(2)/コーリン鉛筆(COLLEEN)
ハイピアス Hi pierce(3)&良いお年を!/コーリン鉛筆(COLLEEN)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月25日 (火)

リニアモーターカー かきかた鉛筆 No.3374/コーリン鉛筆(COLLEEN)

私の中で、なぜか"コーリン鉛筆と言えば、乗り物系の図柄"というイメージがあります。生まれて初めて出会ったコーリン鉛筆が、F1カー(だったかな?それともスーパーカーと呼ばれるものだったか…)の缶色鉛筆だったからでしょうか。
これもやっぱり乗り物。しかも夢ある乗り物、リニアモーターカー。
コーリン鉛筆 リニアモーターカー
コーリン鉛筆 リニアモーターカー













コーリン鉛筆 リニアモーターカー













品番:3774 硬度:HB 値段:不明
発売時期:不明 木軸直径:--mm 芯直径:--mm

これ、いつ頃の商品なんでしょうかね。リニアモーターカーの実験が行われたのが1972年。当時はたったの時速60km(有人)。このパッケージに書かれているover500km/hは、出すことはもちろんですが、多分考えることもできなかったんじゃないでしょうか。でも驚くのはその後の技術の進化。なんとわずか7年後の1979年には517km/hを記録しています(非有人)。ということで、1979年前後が怪しいんじゃないかなーと考えたり。単純ですけど(笑)。

そうそう、このパッケージを描かれた方は(サイン有り↓)、同じようなタッチで、コーリン鉛筆の色鉛筆パッケージに、スーパーカーらしきイラストを描いたりもしておられました。そういえばスーパーカーブームも1970年代でしたよね。また今度、ご紹介します。
コーリン鉛筆 リニアモーターカー

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年9月15日 (土)

抗菌シリーズ No.5112-OC パール軸/コーリン鉛筆(COLLEEN)

No.5400-OCの子供向けverと思われる、コーリン鉛筆の抗菌かきかた鉛筆です。いつもコメントを下さるtoruさん向けのエントリーだったりします♪(その訳は後ほど…)
コーリン鉛筆 抗菌かきかた鉛筆 コーリン鉛筆 抗菌かきかた鉛筆














品番:5112-OC 硬度:2B 値段:600円
発売時期:1995年 木軸直径:7.0mm 芯直径:2.3mm
※素人計測なので若干のブレはご容赦ください。
[コーリン鉛筆自社工場にて1995年2月製造]

さて~、中身見て行きましょう!
コーリン鉛筆 抗菌かきかた鉛筆


分かるかなぁ?
コーリン鉛筆 抗菌かきかた鉛筆












写真がイマイチで分かりづらいですね(^^;

実はこれ、タイトルにも書いてある通り、パール加工塗装なんです。5400-COにも増して、涼やかな外観!けっこう好きです。白軸のパール加工してるのがいい!とtoruさんにアンケートのコメント欄で意見をいただいて、慌てて探したら、この子が見つかった次第。白と薄い水色の2色構成となっています。

この写真だともっと分かりやすいかな?…そしてこの写真では、製造工場・製造年月を見て取ることもできます。(ΦωΦ)ウフフ。

コーリン鉛筆 抗菌かきかた鉛筆

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2007年9月12日 (水)

溝模様入りの古い鉛筆・追記あり/コーリン鉛筆(COLLEEN)

ほぼ1週間ぶりのエントリーはこちら、非常に古いんじゃないかと思わせる鉛筆、しかもかなりの特徴を備えているんです、このコーリン君(♀)。

じゃーん。
Colleenfun_175_1 コーリン鉛筆














特徴が分かるでしょうか?

もうちょっと寄ってみます。

コーリン鉛筆









そうなんです、軸全体に溝模様が入ってるんですよ。
同じような加工がしてあるのは、比べるのも申し訳ないような高級品のファーバーカステル・パーフェクトペンシル、それとあまり出回っていないですが、コヒノールのNo.2125ナチュラルフィッテン色鉛筆くらいですかね。(他に同じようなのをご存知の方はぜひ教えてください!)
----
2007.09.13(木)追記
そう言えば、penciladminさんのブログpaper and pencilのヘッダ画像に、溝の入った鉛筆がチラっと写ってますね。どこの鉛筆か判りませんが…。

▼Faber-Castell
六本木で実物を見ました。触る勇気がなかった(笑)。この溝模様、カタログの中では「リブパターン」と呼ばれています。



P_penc2 ▼KOH-I-NOOR
手に入れたいのですが、当分、上京する機会が無さそうで(今もscosさんで取り扱ってるかどうか不明ですし…)。

Colleenfun_175_5


▼paper and pencil
ピンク矢印の先に、溝模様の入った鉛筆が写っています。
Colleenfun_175_7









で、コーリン鉛筆に話が戻りますが、これ、おそらく相当古い商品です。というのももう一度製品写真を見ながら話をしますが、
コーリン鉛筆





●JISマークがついていない(コーリン鉛筆がJIS規格表示認可工場の指定をもらったのは昭和26年(1951年)10月)
●ロゴマークの向きが左右両方ある=左か右か定まってない?!
●ロゴマークがかなり省略されている=目がない/眉毛が長い=細かな表現ができる印刷技術がない…これは平らでない面に印刷するのである程度仕方がないことですが

ということで、戦後すぐ、場合によってはそれより前の可能性もあるのではないかと考えています。箱があればもっと手がかりが得られるのですが(通常は私はダース買いしかしません)、残念ながらこの商品はバラ売りで3本で売っていたのでした。
-------------
2007.10.09(火)追記
Nikichiさんより、「HB」表記がありますので戦中ではないかもしれません。とのアドバイスをいただきました。なるほど!確か戦中は敵性用語は排除されたんですっけ(野球の「セーフ」が「良し!」とか)。

そして、商品の製造年代とともに解明したいのが、この溝模様の付け方。芯を入れて貼り合わせたスラットをカッターで切り出す段階でこの溝模様が付けられたのか、1本1本切り出された後の丸軸鉛筆に対し付けられたのか。どちらの可能性が高いんでしょうか…。後者の可能性が大かなぁ?
例えばこんな感じで…。(クリックして大きくして見てください)
みなさん、どう思われます?
コーリン鉛筆


| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年9月 6日 (木)

消しゴム付き鉛筆No.777・追記あり/コーリン鉛筆(COLLEEN)

これで願いを書くだけで、幸運が舞い込む!競馬で大当たり!!超逆玉に乗れました!!!的な番号を持つお品です、コーリン鉛筆No.777。でも地味ぃ~にFOR OFFICE AND SCHOOL USE。私なら、ラッキー鉛筆として受験生さま用に売り出します。(実際、受験生用の鉛筆は、別の品番で存在してます)。
でね、これ、ヘンテコな形の消しゴムがついてるんですよー。ちょっと見てください。
消しゴム付きコーリン鉛筆No.777 品番:777 硬度:HB
値段:不明 1996年にはダース720円で販売
発売時期:?~1996年 木軸直径:7.0mm 芯直径:2.2mm
(後期はパッケージ違いで販売されてました)
ゴム留めの金具直径:7.8mm

ええと、これです、これ!
消しゴム付きコーリン鉛筆No.777


消しゴム付きコーリン鉛筆No.777






消しゴム付きコーリン鉛筆No.777












鉛筆は六角形なのに、消しゴムを受ける部分は四角形。なんで??丸じゃダメなの?すっごく不思議です。昔の技術じゃ丸は出来なかったの?そんなことないですよね?単なる流行り?(まさか) 軸直径より消しゴムがでかいのはなんで?

と、私を疑問だらけにしてくれる、困った鉛筆なのです…。
どなたかこの子についての情報をお持ちの方は、どんな些細なことでも結構です、どうか教えてくださいm(_゛_)m

例:消しゴムを受けるところが四角いのは、さらに転がり難くするため(あ、なんかそれっぽい?


ちなみに軸が黒に見えるのは、よ~く見ると、深い深いワインレッドです。こういう、昔のピアノみたいな色合いは大好き。
消しゴム付きコーリン鉛筆No.777


そう言えば、手帳用のNo.350についてる消しゴムもなんか変でした。バランスが悪い。木軸が細いからこれは仕方ないですね。


---------
2007.09.08(土)追記
後期のパッケージはこちらです。1996年のカタログより。こころなしか、軸と消しゴム受けの太さが同じようになっている気がします。
Colleenpencilfun_132_8



| | コメント (7) | トラックバック (1)

2007年8月26日 (日)

紐でしばってある鉛筆/コーリン鉛筆(COLLEEN)

紐で1ダースを縛った鉛筆です。コーリン鉛筆の紐縛りタイプのものは他にもあるようなのですが私が今のところ所有しているのはこれだけです。
レトロなコーリン鉛筆 レトロなコーリン鉛筆
「紐でしばる」という形態がいつ頃の商品の特徴なのか、少し前にトンボ鉛筆さんに問合せたところ以下の回答が…

トンボ鉛筆企画情報グループの○○と申します。
今般ホームページよりお問合せいただきました件でご連絡申し上げます。
紐で縛られたえんぴつがいつ頃の製品特徴であるのか弊社内に資料が残っていないためはっきりしたことは言えませんが創業当初より戦前までの仕様だと言われています

簡単ではありますが以上をご回答とさせていただきたくお願いします。
今後ともトンボ製品をご愛顧いただきますようお願いいたします。
--
株式会社トンボ鉛筆 ○○

○○さん、ご回答ありがとうございました。

日本鉛筆工業協同組合サイトの「レトロな鉛筆」ページの中では、この形態は「 昭和20年代前半位まで作られていた鉛筆によくみられる」として、いくつかトンボ鉛筆のものが紹介されていました。

ということで、紐でしばる方法自体は、結構古い商品の特徴のようですね。

写真のコーリン鉛筆は、赤十字証やキセルなどと一緒に(!)ブリキ缶の中に長い間保管されていた模様で、状態は非常によいです。ただあまりに糸の劣化が少なく色も白いままなので、もしかすると古いものではなく、古い形態を模して後年に作られた可能性も無きにしもあらずか?と思ったり。

ちなみにこの商品は市販用のものではなく、朝日新聞へ収めていたものでした。
レトロなコーリン鉛筆

レトロなコーリン鉛筆

レトロなコーリン鉛筆

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月20日 (月)

黒赤鉛筆No.705-会議用-/コーリン鉛筆(COLLEEN)

黒&蛍光鉛筆No.2850と同じ考え方の、コーリン鉛筆/黒&赤鉛筆です。というよりも、こちらの方が先にできていたようなので、No.2850の元となった鉛筆、と呼ぶほうがふさわしいかもしれません。
コーリン鉛筆 黒赤鉛筆 コーリン鉛筆 黒赤鉛筆














品番:705 硬度:黒芯はB 値段:-円(オマケ商品)
発売時期:? 木軸直径:7.0mm 芯直径:2.5mm
※素人計測なので若干のブレはご容赦ください。

これは、No.9800と並んで、コーリン鉛筆で代表的だったNo.686、それの「ハイ-プレゼントセール」でおまけについていた鉛筆です。しかしオマケの割りにはけっこう丁寧に作られたモノに見受けられます。単体でも販売されてた可能性は無いでしょうか。(ご存知の方、よければご教授ください)

▼ハイープレゼントの中身。120円で販売。
少なくとも顔の向きから25年前以上、社名の書体から見る限りでは、もっと前のものと思われます。
コーリン鉛筆 黒赤鉛筆
▼材質を生かし、黒鉛筆部分はラッカー仕上げで艶っつや(左)
コーリン鉛筆 黒赤鉛筆








トンボ鉛筆から数年前に黒赤鉛筆が発売されてちょっとした話題になりました。ご存知でしょうか?「文具で楽しいひととき」の中でトンボ鉛筆の黒赤鉛筆についてのエントリーがあります。(黒芯の太さのくだりは面白いのでご一読あれ)。
その中で、以下の一文がありました。
*黒と赤の2色鉛筆は30年ほど前に他社から販売されていたそうです。
ですので、厳密に言えば30年ぶりの復刻となります。

これってもしかして、コーリン鉛筆のNo.705のことを指しているのでは?と思ったり。違うかなぁ?違うかったらごめんなさい。
ちなみにこのコーリン鉛筆のNo.705は黒も赤も2.5mmほどで同じ太さです。トンボも赤黒同じ太さ。ただ、コーリン鉛筆の黒は硬度Bでトンボは硬度HB。色芯と同じ太さの黒芯を、B→HBにできたのが技術の進歩ってことなんでしょうかね(…30年もかかるものかしら?というのがちょっとした疑問)。こういうことを素人考えで書くと、芯作ってる方から笑われちゃかもしれませんがー><

■もっと情報が欲しい方へ(最近これを記載するのを忘れてました)
「コーリン鉛筆 黒赤鉛筆」のGoogle検索結果へ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年8月16日 (木)

抗菌シリーズ No.5400-OC/コーリン鉛筆(COLLEEN)

~引き続き、残暑お見舞い申し上げます~
びっくりしちゃうほど暑いですね。ほんと皆さん、お体には充分お気をつけください。日が暮れても、熱中症にはご用心です。
ということで前回に引続き涼やかな色合いの鉛筆をエントリー。
コーリン鉛筆 抗菌鉛筆 品番:5400-OC 硬度:HB 値段:600円
発売時期:1995年 木軸直径:7.0mm 芯直径:2.3mm
※素人計測なので若干のブレはご容赦ください。
[コーリン鉛筆自社工場にて1995年2月製造]

1990年半ば頃にブームとなった(確か94年には流行り始めたと記憶しています)"抗菌"モノです。コーリン鉛筆も世の中の流れに乗っちゃったわけですね^^;

鉛筆に抗菌、詳しくはパッケージ裏面に説明がありました。
コーリン鉛筆 抗菌鉛筆
●軸の塗装仕上げに抗菌剤を使用し、バイキンが付着しても抗菌作用が働いて繁殖を防ぎますのでいつまでも清潔にご使用になれます。
●安全性の高い無機系抗菌剤を使用していますので体には害はありません。またその抗菌効果は長く持続します。
<抗菌処理>
軸の最終工程でのコーティング部分

イロイロ言いたいことはありますが(笑)、次いきます。
コーリン鉛筆 抗菌鉛筆 コーリン鉛筆 抗菌鉛筆
本体は薄い水色がいかにも清潔そうな感じ。OFFICEEDという名前が付けられてます。頭付けなし。塗りもさほど丁寧ではない感じ。「ガンガン使ってね。消費してね」的な位置づけですかねー。

コーリン鉛筆は、この他にも"抗菌"モノを出していました。上記と同じような感じで子供向けのNo.5112-OC。同じく子供向けのキティちゃんMildexにも抗菌処理が施されていたり(No.2080-KT③)。にきちさんのサイトでは、なんと抗菌仕様のゴールド芯が紹介されていますし、どらさんの研究室では抗菌処理されたイタリコシリーズの鉛筆が掲載されています。追記:たけくろさんのところでは、3030の抗菌ヴァージョンが紹介されています。写真上から3番目が抗菌3030だそうです。

ただ…個人的には、鉛筆には抗菌処理しなくていいだろうと思います。個人ユースするものだし、口に入れるものでもないですしねぇ。ましてシャー芯に抗菌処理って何の意味が^^; そんなこと気にする前に、手洗えよ、って話です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧